建築写真は何時に撮るのが良いか
建築写真を撮るとき、「何時に来てもらえますか」という質問をよく受けます。答えは建物の向きと、外観か内観かによって変わります。時間帯の選択は、機材の選択と同じくらい結果に影響します。
外観撮影は斜光の時間帯に
建物の外観を撮るとき、太陽が低い位置にある時間帯が向いています。光が斜めから当たることで、外壁の素材感や凹凸が写真に出やすくなります。太陽が高い夏の昼間は、外壁に影がほとんど出ず、立体感が弱くなります。
東向きの外観なら午前中の早い時間、西向きなら夕方が良い。南向きは冬の昼間に光が当たりやすく、北向きは直射日光が当たらないため、曇りの日か、隣の建物から反射した光を使うことになります。撮影前に建物の向きを確認してから時間を決めるのが基本です。
ブルーアワーという選択肢
日没後15〜30分の「ブルーアワー」は、建築外観の撮影に向いた時間帯です。空が深い青になり、建物の内部照明と外の光のバランスが取れます。この時間帯は短く、東京では季節によって17時台から19時台まで変わります。
ブルーアワーの撮影は三脚が必須です。シャッタースピードが遅くなるため、手持ちでは難しい。また、この時間帯は変化が速いので、セッティングを事前に済ませておく必要があります。
内観撮影は午前中の安定した光で
内観は、外からの自然光と室内照明のバランスが重要です。窓から入る光が強すぎると、窓の外が白飛びします。午前中の光は柔らかく、室内との輝度差が小さいため、窓の外の景色も写しやすいです。
部屋の向きによっては、午後の光が強くなりすぎることがあります。その場合はカーテンやブラインドで光を調整します。完全に遮光して人工光だけで撮ることもできますが、自然光が入る写真の方が空間の印象に近いことが多いです。
建築写真の時間帯選びは、撮影当日だけでなく、事前の現地確認で大きく変わります。可能であれば、撮影前に建物を一度見に行くことをお勧めします。